明日はアメリカの大統領選挙。トランプ前大統領が大金持ちなのは有名ですが、副大統領候補に指名されたJ・D・ヴァンス上院議員の資産はどうなのでしょうか。
ヴァンス上院議員の投資先
共和党のトランプ前大統領の副大統領候補に指名されたJ・D・ヴァンス上院議員は、医療関連企業に投資してきた経歴があり、時には党の支持基盤と相容れない医療政策を追求してきた経歴があります。
連邦政府への財務開示によると、ヴァンス氏はイェール大学卒のベンチャーキャピタリストとして、新たな治療法を開発するバイオテクノロジーの新興企業、新薬発見の支援を目指す企業、健康データ企業、健康技術プラットフォームに投資してきた。上院議員としてのヴァンス氏の財務開示は、彼の医療投資の実態を明らかにしています。
2022年の財務開示によると、彼の最大の投資はAmplifyBioとKriya Therapeuticsで、その額は5万ドルから10万ドルの範囲だ。Kriyaは眼疾患、糖尿病、てんかんなどの病気を治療するための遺伝子治療を開発している。AmplifyBioは製薬会社からの新薬の研究、開発、製造の受託研究を専門としています。
製薬業界では、パーキンソン病やうつ病などの脳疾患の治療法の開発に注力するチェイス・セラピューティクス、末期がんの治療を目指すニューサイエンス、がんや感染症の治療プラットフォーム技術を開発しているポップ・バイオテクノロジーズなどにヴァンス氏は投資しています。
彼はまた、医療のデジタル分野にも興味を持っているようだ。ヴァンス氏は、プエルトリコの医療データ管理会社であるAbartys Health、音声ベースの遠隔医療インターフェース開発会社であるDeepConvo、健康ソフトウェア会社であるMCH Ventures、オンラインプラットフォーム開発会社であるPOPS! Diabetes Care、バーチャル緊急医療プラットフォームであるReady Responders、オンライン認知症ケアトレーニングを提供するHealthcare Interactiveに投資しています。
以上は、https://www.statnews.com/2024/07/15/jd-vance-trump-vp-healthcare-abortion-investments/ の記事を参考にしています。
日本の証券会社から投資できる会社はないみたいですが、政治家の投資先からスタートアップを探すのも楽しいかもしれませんね。
ヴァンス上院議員の投資先の会社概要
AmplifyBio
AmplifyBio は、小分子、細胞および遺伝子治療、mRNA、その他の生物製剤を含む幅広い薬物療法の創薬、特性評価、最適化、in vitro および in vivo 安全性研究、製造に関する研究業務委託を請け負う商業 CRO 。
Kriya Therapeutics
糖尿病や肥満など、非常に蔓延している重篤な慢性疾患の治療法の設計と開発に重点を置いた「次世代遺伝子治療会社」を自称。
DeepConvo
音声と呼吸音を分析して肺の健康状態を評価する肺機能評価アプリTelling.aiを運営。
MCH Ventures, Inc.
Mahmee として事業を展開しており、ヘルスケア ソフトウェアを提供しています。同社は、ダイアディック チャート、ケア プラン、オンライン コース、個人の健康情報、ガイド、その他の関連サービスなど、母親と赤ちゃんのケアを管理するためのプラットフォームを提供。
POPS! Diabetes Care
糖尿病患者が自分の健康状態を管理できるテクノロジープラットフォームを提供。このラットフォームでは、MinaというAIのバーチャルコーチが患者を支援。プラットフォームには血糖値を測定できるグルコースメーターも含まれる。
Healthcare Interactive
認知症患者と関わる施設、介護士、家族を対象にオンライン認知症ケア トレーニングプログラムCARESなどを提供。
ハリス大統領候補の財務開示
民主党のハリス大統領候補の財務開示をみると、ハリス夫婦のポートフォリオの中身は、その全てが投資信託とETFのようで、現在、個別の銘柄は保有していないようです。副大統領に就任する際に、利害関係を生むかもしれない個別銘柄は売却してしまったのかもしれません。
ハリス夫婦の投資は、30以上の債券と株式の投資信託やETFに分散しています。インデックスの内訳は、米国大中小型株、グロース株、バリュー株、先進国株、新興国株と幅広く、複数の運用会社の投資信託とETFで運用されているようです。
また、民主党副大統領候補のワルツ氏は、株保有なしで純資産は100万ドル未満のようです。